「ちょたくんに、会いたい」
◆てすとのひ◆
ただいま期末テスト真っ最中で真面目なちょたくんは勉強勉強。
少し時間が出来たらテニスニテス。
少しはジロちゃんを見習ってください。寝てください。
少しは跡部を見習ってください。彼女を相手にしてあげてください。
「ちょたくーん」
淋しいデス。
『会いたい』
って言えば、ちょたくん優しいから飛んで来てくれるけど
ワガママな女にはなりたくないから、言えない。
ちょたくんを困らせたくないから言えない。
「でも禁断症状が出てるのーっっ写真だけじゃものたりないの(涙)」
ここはちょたくんの教室。
ちなみに誰もいません。
明日がテスト最終日だから早く帰って皆さんお勉強です。
私はというと……
「ちょーたーくーんー」
ちょたくんの教室に侵入してちょたくんの机に張り付いて(抱きついて)ます。
さすがに机も椅子も冷えていて、ちょたくんのにおい(ヤないい方)もしません。
「ちょたくん」
「なんですか?」
幻聴です。
ちょたくんの声がします。
「会いたいよぉ」
「俺も会いたかったです」
幻聴です。
いやにハッキリ聞こえます。
末期症状です。
「あの、先輩? 俺より、机の方がいいんですか?」
目の前でちょたくんが笑ってます。
ついに幻覚まで……
「先輩? 起きてます?」
ちょたくんの指が私の頬をつつきます。
なんてデキのいい幻覚なのでしょう?
自分の豊かな想像力に乾杯☆
「先輩、さん?」
「はぁ。ダメ。ダメダメダメ。幻覚のちょたくんに発情しちゃ」
自分に自分で言い聞かせます。
「幻覚って(発情って…)俺はここにいますよ」
ガタッッ
「びびびっびっくりしたぁ……なななっ(焦)ちょたくん」
あまりの驚きで椅子から落ちてしまいました。
「うわっ先輩大丈夫ですか?」
ちょたくんが優しく抱き上げてくれます。
「ちょっちょたくん、なんでココ」
「先輩を捜してたんです。まさかコンナトコにいるとは思いませんでしたけど」
「……なんで私のこと捜してたの?」
「会いたかったからですよ」
「ほんと?」
「先輩3年だから勉強の邪魔しちゃダメって言い聞かせてたんですけど、我慢の限界」
「……ちょたくんも?」
「会いたかったです」
「ちょたくん」
「発情してくれるんですよね? さん」
「っっ(恥)」
次の日のテストは……
勉強してなかったせいで散々デシタ。
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どうしてテストが散々だったのでしょう??(笑)
なんか黒チョタ……っーか灰チョタ?
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