「あーダメダメ」


テニスコートのフェンス越しに告白されている我等が愛するマネージャーはなんとも酷い
断り方をしていた。


「私男はダメなのよ」


ゴロロッとボールが転がる。

今、何て言った?



「ごめんねぇ」

キャラキャラと笑っているが
今、サラリと爆弾発言をしたような……

? 今、何て言うたか、おっちゃんに話してくれるか?」
一番近くにいる忍足がずり落ちるメガネを押さえ問う。

「はい?」
何か不思議な事でも言いました? と言いたげに忍足を見上げる
「おっちゃんって忍足先輩こそどうしたんですかぁ??」

「ツッコムとこやないで……(汗)それより凄い爆弾発言したやん」

「え?」
何か言いました? と考え込む。

「「男はダメ」って言うたやん」
「ああ! そうなんですよぉ」
当然のように言いきり、微笑む。


「マジで?」
ガクンと項垂れる岳人。

「本当なの?」
顔面蒼白になる鳳。

「侑C−」
すでに頭がパンクしたジロー。(侑Cって……違うやろ!)

「マジかよ……」
膝をつく宍戸。

「……ウス」
無表情だがきっとショックをうけた樺地。

「オイ」
あからさまに不機嫌な跡部。


「どうしたんです?」
は微笑みを絶やさない。




「正気か?」

「何がです?」

「男がダメって」

「ええ」

……お前、こんなにイイ男が傍にいるのに」

「跡部先輩??」

「本当に男はダメなのか?」









数秒の沈黙の後







「だって、男は男役じゃないから」


「「「「「「「は??」」」」」」」


「この前、テレビで塚があってたんですよ! もうすっごい素敵でvv」

「「「「「「「ヅカ??」」」」」」」

「ああ、宝塚歌劇です。月組の男役(トップ)がものすっごい素敵でvv」

「「「「「「「……」」」」」」」

「マジ惚れですよ!」
にこにこと微笑みながら力説する。

「「「「「「「………………」」」」」」」

「だから、今、私男ってゆーか男役が好きですvvvv」

「「「「「「「………………………………」」」」」」」

「あーでもでも、男でもものすごい素敵な人発見したんですよ」
キラキラと瞳を輝かせとんでもないことを口にした。

「青学の不二先輩って素敵ですよね」

「「「「「「「「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」

「不二ぃ??」
「あの青学の魔王の??」
「やめとけ、死ぬぞ」

「男装の麗人って感じで、もうvvvvvvvv」

「麗人って……不二は男やん」

「氷帝には、あんな方いらっしゃらないのかしら?」

「あかん、の口調がおかしなりおった」

「跡部先輩はなんかフェロモン出過ぎだし、宍戸先輩も男くさいし、岳人先輩は可愛いから
娘役だし、鳳はデカいし、樺地は論外」

「俺は?」

「もぎり」

「なんやねん! ソレ」

「あははははははー」
ふわりと微笑み、
「冗談デス」
駆けて行った。

「なんなん、ほんまに……」












「あーのーっ」
遠くからが大声で叫ぶ。

「さっきのぜーんぷ、じょーだんですからーっ! ヅカにハマッてるのは本当だけどーっ」








「どれが冗談なん?」

残されたのは疲れきった氷帝テニス部・正レギュラー。

今日も元気にマネに踊らされる。








*******************************
宝塚はいいですよvv

このヒロインは何気に忍足さんが好きなんでしょうか?
うーん(悩)

そして私はイイワケするのに疲れたもよう。
だってしだしたらキリがないから(汗)
*******************************