「ねぇ周助くん。周助くんは流れ星みれたら何をお願いする?」

僕の隣で彼女が幸せそうに笑う。

「流れ星?」

「うん。流れ星」

空を見上げ、僕の隣を歩いていく。

「上見て歩いたら危ないよ」

理由をつけて、ぎゅっと手を握ると一瞬ビックリしてこっちを向く。
恥ずかしそうに笑うと、手を握り返してきて、また上を向く。

「都会は星見えないねぇ」

「そうだね」

「いつかさぁ、いーっぱいいーっぱい星…見れる所に一緒に行こうよ」

「いいよ」

「それでね、流れ星見れるまで一緒に…いようよ」

「いいよ」

キミが笑ってくれるなら、僕は何だってするよ。

「私ね流れ星にね、お願いしたいこと…あるんだ」

「どんなこと?」

「……笑わない?」

「笑わないよ」

「周助くんとずーっと一緒にいられますように……なーんて乙女なコトじゃなくて」

クスクスっとキミが笑う。
ちょっと今の冗談は僕にはキツイよ。ちょっと残念。

「ずっとなんて、永遠なんて無いのだから、だから」

「だから?」

「だから……周助くんと100年一緒にいられますように。ってお願いしたいの」

「100年って…」

キミの突拍子もない一言についつい笑みがこぼれてしまう。

「笑わないって言ったのに。うそつき」

「ごめんごめん。でも、100年か……」

「ずっとなんて永遠なんて無いでしょう? だからと言って死ぬまで一緒とかってなんか
暗いでしょう? だから100年一緒」

「じゃあ僕たち115歳まで一緒ってコト?」

「うん。115歳まで一緒にいられたら今度は215歳まで一緒にいられますようにって
お願いしに行こう」

天然なのかバカなのか、キミは真剣にそんなことを言う。
でもそんなキミのことを、僕は好きなんだ。

「じゃあ僕は」

「なぁに?」

と100年ずっと愛し合っていられますように。ってお願いしようかな」

キミは頬を染めてにっこり笑う。
キミが笑えば僕も笑う。


手を繋ぎ一緒に帰る夜道。
幸せな時間。
















拍手お礼1だったもの。(笑)
せっかくなので、置いてみる。