その日の私はテンションが高かったのです。

きっと…絶対。

だから あんな歌 歌ったのだと思います。




■替え歌■




「♪」

隣から聞こえてくる歌声。

「桃城くんって本当にハロプロ大好きだね」
「好きっつーか、聞いてて元気になる曲多いっすからね」

今私、は桃城くんと菊丸くんと3人で部室のお掃除をしています。
菊丸くんと桃城くんが部室ではしゃいで、なだれがおきたのです。
つまり、部室がとんでもなく散らかった。ということです。
2人が片付けているときにたまたま通りかかり、手伝うことになったのですが

ちゃんはどんな曲聴くの??」

喋ってばかりでイマイチ掃除は捗りません(笑)

「何でも聴きますよ。洋楽も聴きますし。最近は『破滅への輪舞曲』ってアルバムを聴きました」
「……はめつへのろんど?」
「跡部さんからいただいて」
「……捨てたら?」
「え??」

とまぁ、こんな感じなのですが…

「歌といえばさぁ、最近カラオケ行ってないにゃ」
「部活ばっかっすもんね〜」
ちゃん今度一緒に行こ☆(モチロン不二も一緒)」
「……いや」
「なんで????」

理由その@絶対笑顔全開の人がいるから
理由そのA間違いなく笑顔の人は歌が上手いから
そして最後に最も重要
理由そのB私はジャイ●ン並に歌が…………

つまり=不二くんに馬鹿にされる…ということ。

「自ら笑いの対象になろうとは思いません」

察してくださいこの空気。
絶対イヤです。
私は行きません。
何があろうと必ず。

「(不二がそんなに嫌なんだ…)わかったにゃ…」
「(先輩は…音痴…)そーだっ!(話題転換)」

桃城くんは掃除を中断すると、いそいそと自分のバッグをあさり

「聴きますか?」

MDを差し出してきました。

「モー娘? あやや?」
「違うっすよ。ちょっと懐かしいの聴いてるんすよ」

ガチャガチャと音を立てMDを手に取ると

「こっちが尾崎でこっちがチェッカーズ、でこれが…何だっけ?」
「あらら、また懐かしいモノをv」
「チェッカーズってアレだろっ。ちっちゃな頃から悪ガキでぇー♪ってヤツ??」
「英二先輩の歌って感じっすね」
「モモ??」
「…あはは(汗)」


この歌詞…って……

このリズム……

これは……

替え歌…いける?


「あのーコレって菊丸くんの歌というか…その…歌詞ちょこっと変えたら…不二くんの歌になりません??」
「不二の?? どんな歌詞にするの??」
「あーいえその、そんなに期待されても困るのですが…えーっとその」





ゴニョゴニョ……(耳元でこっそり)





「プフーッッ(大笑)ちゃん今度不二の前で歌っていい??」
「だっだめですっっ!!」
先輩…ツボっす……」
「桃城くん笑い過ぎーっっ」




。今年初めての替え歌。
それは絶対、不二くんの前では歌えないもの。






「絶対不二くんの前で歌っちゃダメですからねーっっっっ」



























*替え歌。不二くんだとこんな感じバージョン

ちっちゃな頃からエセ笑顔 15で魔王と呼ばれたよ






























「あっ…不二くんはまだ14でした……」

このことに気づいたのは掃除が終わりかけた頃でした。
















久しぶりの更新がコレ…
なんかもう本当にスミマセン。(ペコペコ)