ええ、ええ。私が悪いのです。
わかってます、わかってます。私が悪いのです。
こんな日に、何も考えなかった私が悪いのです…(泣)
うぅ…最悪です。
■暴風波浪警報■
雨です。台風です。学校は…休校です。
でも、でもですね。
私は今学校にいます。
そうです。
休校なのに来てしまったアホなのです。
今朝、寝坊してしまい『休校の知らせ』の電話を受けそびれました。
母ちゃんがその知らせを聞いていたようですが…娘には伝えられていません。
それもこれも私が寝坊したせいなんですけどね。
起きて時計見て真っ青になって家を飛び出したから…母ちゃんと会ってない…
会っていれば! 会っていれば、こんなことには!!
こんなこととはですね。
ビチョビチョ…なのです。
この強風で傘は吹っ飛び…雨で全身グッチョリ…ついでに髪も風と雨でとんでもないことになってたりします。
今すぐ帰りたいです。帰りたいですとも!!
でもですね、今、ものすっごい雨降ってるのですよ。
傘ないのですよ…(汗)
これ以上濡れることに抵抗はないです。ココまで濡れればもうどうでもいい。
でも、さすがにこの雨(粒大きい、勢い凄い)では嫌です。
少しだけ勢いが弱くなることを願いたい…
っーかママ迎えに来て…(願)
「母ちゃん…学校」
『休校でしょ』
「うん、だからね」
『迎えは行けないわよ』
「うえ??」
『(めんどくさい)車ないし』
「うう(泣)」
以上、母と子の会話。
電話したらコレってどーよ?
とか思ってたら
ブブブブブッッ
携帯が震えて
「もしもーし」
誰からの電話か見る気もせずでたら
『?』
不二くんでした。
「おはよーございまーす」
『おはよう。今日休校だから、一緒にいれないかなぁと思って』
「え?」
『の家に行ってもいい?』
ははははははははははははははははははははははは(笑)
休校だからって遊んじゃダメでしょ。
っーか
「無理だし」
『どうして?』
「笑わない?」
『笑わない(いったい何したの? まさか)』
「私…今…学校だったりします」
『(やっぱり!)…(呆)』
「笑いたければ、笑えばいいじゃないですかぁ(涙)」
『(笑えないよ)まだ学校にいるの?』
「はひ…傘吹っ飛んで…雨が弱まるの待ってまふ」
『(泣いてるし)うん、わかった。じゃあ、行くから』
「は?」
『待っててね』
ブツッ
ツーツーツー…
は?
来る?
ココに?
この雨のなか??
「不二くーん! もしもーし?」※電話はもう切れてます。
マジですか?
っーかマジでしょうね。
でもでもでも…
「不二くーんっもしもーし????」※だから電話は切れてます。
というか…来る?
ってことは…私は『待つ』なの?
というか…来れるの?
そんなことより不二くんダメでしょう!!
こんな雨の中歩いたりして風邪なんか引いたらどうするの?!
「来なくていいですーっっ!!」※電話は繋がってません。
でもあの人は来るって言ったら来ます…よね。
…………。
慌てて鞄を開けて鏡と櫛を取り出します。
こここっこんな某・貞子のような顔、見せれません!!(髪は顔にかかってるし!)
のーんっ!
制服が雨で濡れてちょっと透けてまーすっ!!(ガーンッ)
あうう(しくしく)
そうこうしているうちに時は流れ
バシャッ
遠くから足音が聞こえてきました。
はやっ!
不二くん、はやいです!!
ん?
え?
まさか…?
不二くん?
遠くからずぶ濡れの男の人が走ってきます。
大きなバッグを持って
傘はさしてなくて…
たぶん…不二くん…のハズ
あの…こう言ってはアレですが
コワッ!!
髪が雨が顔に張り付いてたりして…
こわいです…
「!」
声はいつもの不二くんです。
ってことはアレは不二くん。(酷)
「大丈夫?」
肩で息をしながら不二くんがやって来ました。
「はい。平気です」
「よかった…」
すぐさまバッグを開けて
「?」
「風邪ひいちゃうといけないからね」
タオルを取り出して私の頭をわしゃわしゃ拭きます。
せっかくさっき綺麗にしたのに…(涙)
「わわ私はいいですから、不二くんがぁ」
「僕のことはいいから」
「でもでもでもー」
「いいから、ね?」
「よくないと思うのですが」
「いいの」
あーもーあーもーあーっっ(叫)
なんか、なんか恥ずかしいですよーっっ
「これから、どうする?」
「え?」
「僕の傘も飛んでいっちゃったし」
「えーっと」
「ココからじゃ僕の家の方が近いかな?」
「(同じくらいだと思うのですが…)」
「来る?」
「いいのですか?」
「いいよ」
「じゃあ…お邪魔します」
そういうことで台風が通り過ぎる夕方まで不二くんの家にお邪魔することにしました。
「今日1日一緒だね」(にっこり)
「ソウデスネ」
少しだけ雨の勢いの弱まった隙に走って不二くんの家に行くことになったのですが
私はとっても聞いてはいけないようなことを聞いた気がします。
「台風呼んだかいがあったね」(微笑)
「呼べるの?!」
不二周助…台風をも呼べる魔王様。
本日アコさんの地元台風でして…だから書いてみた(なんのこっちゃ)