手塚国光と・ホワイトデー当日の出来事。



国光にバレました。

1ヶ月前、私が勝手に勘違いして逆ギレして国光用に作ってきたチョコを自分で食らって
あまつ、国光浮気浮気って思ってたこと。

全部。

バレました。

国光は笑ってたけど

けどけど

なんか、なんかね。

申し訳ないな、と。

チョコは作りなおして渡したけど
時間無かったからただチョコを溶かして固めなおしただけだったし。
だから
だからね、1ヶ月遅いけど。
今日はホワイトデーってヤツだけど。

ねぇ国光。
受け取ってくれる?





、バレンタインのお返しだ」
「うわっビックリした! 急に背後に立たないでよ。ただでさえ乾君にはビックリするん
だから」
「それはどういう意味かな〔カキカキ〕」
ちゃーん。はいっお返しにゃ☆」
「菊ちゃーんvvありがと」
「英二、纏わりついたらさんに迷惑だろう」
「んーん。大丈夫だよ、大石君」
「あとコレ、お返し」
「うわーいvv」
さんはいつでもどこでも素直に喜ぶね」
「不二君」
「はい、これは僕からのお返し」
「ありがとう……? なんか今含みのある言い方したね?」

いつでもどこでも…とか。

ん?

あやしい……(疑)

さん。気になるなら振り返ってごらん」



回れ右。



…………。

「国光」

振り返ると逆光に照らされた国光が立っていました。

「くく国光?? どうしたの??」

しかもなぁんかものスッゴイ暗い影を背負ってるんですけど。



「なになに? どうしたの?」
こわいよーっなんかこの国光こわいよ??

「お返し…たくさんもらったな」
「う…うん……」

みんな義理堅いから何かしらくれるんだよね。

「これは俺からだ」
「うん。ありがとう…」

ポスッと手の上に紙袋を置くと国光は廊下をスタスタと戻っていっています。

?????

「めっずらしー」
「コラ。 英二」
「いいデータがとれた」
「クスッ。いいの?」

「なにが?」

「手塚の態度、気付かなかった?」


態度??





…………。

なんかいつもより恐かった。
なんかいつもより暗かった。




「お返し…たくさんもらったな」


もしかして。
ヤキモチですか??

アレですか??

バレンタインの逆バージョンだからですか?(今回私がメチャメチャもらってるし)

ヤッバ!
どうしよう。国光さん可愛すぎですよ!!


「国光!」

私は大声で呼びとめると国光に駆け寄って

「お返し、ありがとうvv国光以外からお返し受け取ってゴメンね」
「……否」
「あとね、コレ」

私はあらかじめ持っていた鞄の中から箱を取り出すと

「バレンタインのやり直し。受け取ってくれる?」

今度はちゃんと作ったトリュフを渡しました。











後々不二君が教えてくれたんだけど
国光は私がお返しを受け取ったことに拗ねてたんじゃなくて
義理でも皆にチョコをあげてたことに拗ねていたんだとか。
こんな可愛い国光さんには今日もメロメロです。









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トリュフは簡単♪
時間は少しかかるけど…

手塚部長を『国光』と書くと違和感を
感じます。慣れないっす
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