絶対絶対イイ感情は持ってないと思うの。
去年も一昨年もいっぱい、それこそ山のようにチョコもらって
面倒って顔で樺地君に押し付けて
「はんっ」って鼻で笑ってたもん。
バカらしい。
くだらない。
そう思ってるに違いないよ。
なのになんで? なんで
「お前はどうするつもりなんだ?」
訊いてくるの??
私、あげてもいいの?
ねぇ、ちゃんと受け取ってくれる?
「どうって……女友達に配って、それから先生とか……」
「歳暮か?」
「みたいなものだよ」
「……男にはやんねーの?」
ねぇ
期待しちゃうよ?
あげてもいいの?
「跡部君ほしーの?(ドキドキ)」
「甘いモン嫌い」
お願い。やめて。
アナタの一言で私は宇宙まで舞い上がることもできるし
ソコから地面にメリ込むくらい落ち込めるの。
「そっか(シューン)」
「……どうした?」
「なんでもないよ」
「なぁ?」
座ってるアナタ。
その横に立っている私。
私の顔、見上げてアナタは
ニッて笑って
「甘くすんなよ」
え?
「甘くなかったらもらってやるよ」
え??
「今年のバレンタインは甘くないチョコ1個でいいっつってんだよ。バーカ」
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えええええええっっっ???!!!
それって…それって……え??
もう
ダメだよ??
今のは誤解されても仕方ない言い方だったよ?
誤解しちゃうよ?
いいの? あげちゃって、いいの?
「もらってくれるの?」
「あ? チョコだけとかはいらねー」
「……ふっ付加価値??(どどど…どうしよう……チョコ+何を送ればいいの?)」
「もつけとけよ」
「は?」
「二度も言わねーよ。バーカ」
「はい??」
「だから訊き返すなよ」
「ええっと……」
「バーカ」
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この2人はクラスメイトってことで。
「バーカ」を連呼してみました。
「バーカ」すきだなぁvv
言ってもらいたいvvvv
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