「英二、さんとケンカしてるって本当か?」
部活が始まる直前、心配そうに大石が駆け寄ってきた。
「…もう……別れたにゃ」
「英二、またそんなこと言って…まだ別れてないんだろう?」
「じゃあ…今から別れる」
「待て英二、俺は別れろなんて言ってない。ケンカの原因は何だ?」
「……浮気」
「したのか?」
「されたんだにゃ!」

テニスコートの端に座りこむ二人に不二が近寄る。

「まだケンカしてるの?」
「そうらしい(苦笑)」
「英二もいいかげんさんに謝ってきなよ」
「にゃんで俺が?!」
「「だって英二はさんのこと大好きだろう?」」
大石と不二の声が重なる。
その言葉に
「今は、嫌いにゃ」
そう呟いた。

その態度に今回は深刻かな? と大石が菊丸を宥めだす。

「浮気ってさんが本気でそんなことをすると思ってるのか?」
「だって…皆が言ったにゃ」
「英二はさんの言葉じゃなくて皆の言葉を信じるの? それじゃあさん可哀想だよ」
「不二の言う通りだ」
「だって…いっぱい見たって…」
「人の証言なんて当てにならないものだよ」
「ケンカの理由はソレだけか?」

その問いにフルフルと首を横にふる。

が…俺が浮気したって…言いだしたにゃ」
「また、どうして?」
「俺が女の子にキスしたって…そんなことしてないのに」
俯きながらのその答えに不二が一度頷くと


ゴンッ


思いきり菊丸の頭にゲンコツを落とした。

「にゃっ!(涙) なにするんだよ?!」
「謝っておいで(笑顔)」
「にゃんで」
さんの言ったことは本当のことだから」
「にゃ??」
「英二、ちょっと前に告白されて泣きじゃくる子にこれで諦めるからって何を求められた?」
「…にゃ????」
「頬にキス…したよね?」
「……にゃ!!!!」
「英二…(溜息)それを見られたら浮気と間違えられても仕方がないぞ」
「にゃーっっ!!(どうしよう)」
「謝ってこい」
「わっわかったにゃーっっ」









の様子を見に行く